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シロのチャレンジ

私が子どもの頃飼っていた犬のシロは、お利口さんなのに不器用で、面白い犬でした。家の縁側に乗りたくても、シロには高すぎて乗れなかったのですが、あるとき、遊びに来た近所の犬が乗っているのを見て、よそ者に負けてはいられないと思ったのか、乗るようになりました。でもうまく立ち止まれなくて、いつもコツンとガラスにぶつかっていました。
一番面白かったのは、できもしないのに、そして、私や家族がやらせようとしたわけでもないのに、毎日ある場所でのジャンプにチャレンジしていたことです。シロのお散歩コースに、田んぼの横が少し坂になっている道がありました。高い方から低い方へ歩いてくるのがいつもの道順です。シロは田んぼが好きで、早く田んぼにおりたいので、その道にさしかかると、いつも一番高い位置から、田んぼを覗きます。でも、高くて怖くて降りられないようで、覗いたり、顔をひっこめたりを何回か繰り返した後、あきらめて、少し歩きます。そこでまた、「ちょっと低くなったから怖くないかな?」という感じで、田んぼを覗きます。でもまだ怖いようで、同じように何回か身を乗り出したり、ひっこめたりを繰り返して、またあきらめます。それを2,3メートルおきに何度も繰り返した後で、結局道が一番低い位置に来て、やっと田んぼに飛び降りていました。本当に、何年も、いや、十何年も、毎日でした。いい加減に、自分が一番低いところじゃないと怖くておりられないのだと気づけばいいのに、と家族も私も思っていました。
しかし、最近になって、この話を夫にしたところ、「高い位置にいたときに、先に君が田んぼにおりてやったら、ついてきたかもしれないよ」と言われ、「あ~、試してみればよかった!」と今さらながら、悔やみました。でも、あの不器用なシロのことだから、「僕は怖くてそっちに飛べないよ」って、情けない顔をして、道路を数メートル下ったかもしれないなあとも思います。

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