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老犬の排泄の失敗について

   

飼い主さんの意識の向上と、獣医療の進歩に伴って犬の寿命は飛躍的に伸びました。少し前のデータですが、2008年の犬の平均寿命はなんと14.3歳だそうです。
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室内飼育の犬が増えたこと・ワクチンをきちんと接種すること・フィラリアの予防をしっかりと行うこと・避妊手術去勢手術が普及したことはもちろん、ドッグフードの品質も向上していることも大きな要因といえるでしょう。でも、寿命が延びたことでどうしても出てくるのが『犬の老化』です。

今では犬の介護という特集がテレビでも組まれているほどなので、やはり悩まれている方が多いのだと思います。

老化をするにつれて出てくる症状は、寝ている時間が長くなったり、以前より遊ばなくなったり、少し毛づやが悪くなったりと様々です。また老化がスタートする年齢も、大型犬・小型犬か、外飼いか室内飼いか、肥満体型か痩せ型かでも異なってきます。

一般的にシニア期と言われる7歳を境に少しずつこのような変化が見られる場合も多いようですが、だいたい人間で言うと50歳くらいです。まだ若いように感じてしまいますが、確かに人間も若いころのようにはいかないところも多くなってくる年齢かと思います。

そこで、高齢犬を飼われている飼い主さんの悩みの一つとして、『排便や排尿を失敗することが多くなった』ということは比較的耳にすることが多いです。飼い主さんも臭いが気になったり、犬の老化を感じて落ち込んで悩んでしまうこともあるかもしれません。犬自身も家の中は清潔に使いたいという本能を持っている動物なので、おもらしをしてしまったら申し訳なさそうにしていることも多いようです。排泄を失敗することはもちろん老化の表れであることもありますが、病気が隠れている可能性もあります。

症状の程度は『歩いている時にぽたぽたと垂れてしまう』『トイレと全然違うところに水溜まりのようにおしっこがしある』『寝たままの状態でおもらしをしている』などの悩みが多いようです。犬がここまで長生きになった現在では、多かれ少なかれ排泄の介助をしてあげる必要が出てくることは避けられないかもしれません。
ただ、排泄の失敗はすべてが老化によるものではなく、病気が隠れている可能性もありますので、必ず獣医師の診察を受けることをお薦めします。

おしっこを漏らしてしまう理由

腎臓・膀胱の機能の低下

腎臓の機能が低下して、尿の濃縮力が減ると尿量が増えるので、頻尿になると言われています。また。膀胱も歳をとるにつれて収縮力が減り、おしっこを大量に貯めるだけの柔軟性がなくなってくるとも言われています。このような原因は、おもらしをしてしまう要因の一つになるでしょう。

四肢が弱ってきた

足腰が弱るのも老化現象の中で飼い主さんが気づきやすい症状です。尿意を感じても、足腰が弱って立ち上がったり、トイレまで行くのに時間がかかっているうちに漏らしてしまうということも少なからずあります。

(オスの場合)前立腺肥大

前立腺はオス特有の臓器ですが、前立腺肥大は未去勢犬(中高齢~)で比較的多く見られる病気です。男性ホルモンの影響を受けるため起こります。前立腺が肥大することで、頻尿になったり、尿道が圧迫され排尿の時に痛みが出たり、血尿が出ることもあります。(犬の前立腺肥大は、人間と異なって外側に向かって肥大するので、排便の症状が出ることの方が問題になることが多いです。排便の時に力む時間が長くなったり、便秘になることもあります。)
前立腺肥大は直腸検査、レントゲン検査で診断することができます。(超音波検査で尿道の状態なども診断可能)

(メスの場合)ホルモン性尿失禁

これは中高齢、もしくは避妊手術を受けた犬で見られる病気です。老化によって、もしくは女性ホルモンが出る卵巣を切除することで、女性ホルモンのエストロジェンが減り尿道括約筋が緩みやすくなることで起こります。避妊手術を受けたあとにすぐ、失禁の症状が出るわけではなく、発症までの期間は様々で数年後に突然症状が出始めることがほとんどです。(女性ホルモンですが、雄の犬でも起こることはあります。)

膀胱の病気

膀胱炎や腫瘍でも頻尿になったり、おもらしをしやすくなります。血尿などが出ることもあります。膀胱炎には細菌性、真菌性、特発性、結晶があるものなど様々ですが、最も多い細菌性の膀胱炎は抵抗力が低下したシニア世代には起こりやすくなると思われます。膀胱炎は放置すると、慢性化して完治が遅くなることが多いので、やはり病院へ行って検査を受けることが重要です。

腎臓の病気

腎臓の機能が落ちる慢性腎不全でも、失禁などの症状がでる可能性があります。慢性腎不全はなかなか気付きにくい病気というのが厄介な点で、初期の症状は水を良く飲んだり、薄いおしっこを大量にするようになるなど、ぱっと見てわかる症状ではありません。でも、症状が出始める時点で、腎臓の3/4が壊れてしまっているので、症状を緩和しながら付き合っていく必要があります。

慢性腎不全を初期に気付くためには尿検査が有効ですが、血液検査や超音波検査で腎臓の機能を推し量ることもできます。

上記の他にも糖尿病やクッシング症候群などでも『水を良く飲み、おしっこの量が増える』ということがあります。このような病気がベースになって、粗相をしてしまうこともありますので、老化と判断してしまうことは避けたいです。治療によって良化する可能性も多くあります。

どのように対応したら良いか

病気の場合はそれぞれの病気に対する治療法が必要になりますので、対処法はまず治療をスタートすることから始めましょう。
老化によって粗相が増えてしまう場合の対処法について書いていきます。

おしっこをするタイミングを見計らって対応する

尿意を催しやすい時間(食事の後、動いた後)にトイレに連れていくなど、粗相をしにくいように歩み寄ることも重要です。

おしっこをするときに支えてあげる

おしっこをする時に、排尿姿勢がとりづらく失敗してしまうこともありますので、足腰が弱ってきて粗相が増えてきているようでしたら、少し支えてあげるだけでもしやすくなるかもしれません。これは排便の時も同様です。

清潔に保つ

犬は本能的に寝床を清潔に保ちたいという気持ちがあります。おしっこの臭いが残っていることは犬にとっても不快になります。おしっこの臭いが取れていないと、トイレの場所がわからなくなってしまうこともあります。犬が好きな敷物は清潔なものを使用することや、周囲もきれいに衛生的に保つように心がけましょう。

トイレの場所を増やす

トイレに行くのが間に合わないという犬に対してはトイレの場所を増やして、対応することが有効であると思われます。全く立てない状態を除けば、犬のケージにトイレを入れることは避けた方が良いと思います。ケージの中は犬にとっては休む場所なので、トイレが中にあることは不快だとされています。どの犬も、人間と同様で寝床はきれいに使いたいものです。ケージから歩いてすぐの位置にいくつかトイレを設置するのが良いでしょう。

おむつを着用する

これは最終手段かもしれません。自力でコントロールが全く出来ない場合は、おむつをすることでケアがしやすくなるかもしれません。でもおむつを嫌がることがあるので、まずは、ご飯を食べた後などの尿意をもようしやすい時間に限りつけることから始めると負担が少ないかもしれません。また、尿やけをしやすくなるので、こまめなケアを心がけましょう。

ケアをする上で注意していただきたいこと

飲水量は絶対に制限しないでください

おしっこの粗相が増えても、飲水量を減らすことは絶対に禁忌です。高齢犬はただでさえ脱水しやすいので、水分を制限することでさらに脱水すると体調を崩す可能性が大きくありますので、その他の方法で粗相を減らすように対応するようにしましょう。

犬を叱らないでください

今までしっかりとトイレを正しい場所で出来ていた犬が、粗相をしてしまうのには何かの理由があります。病気の可能性、老化の可能性もあります。もしくは精神的なストレスが原因かもしれません。このような場合に頭ごなしに叱ってはいけません。

愛犬には長生きしてほしくても、その気持とは裏腹に老化を避けることはできません。老化が進むと病気も付きものになりますので、獣医師の診察を受けた上で適切な対応を行いましょう。

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